2006年 09月 05日 ( 1 )

海って気味悪くないですか?

こうしてここに来るたびに海の話を書いている僕だけど、実は海が怖い、気味悪い。もしも〈ホクレア〉なんかに関わらなかったら、カヌーもサーフィンも始めなかったことだろうと思う。とは言えカヌーやサーフィンを始めたことで、生活はかなり楽しいものに変わり始めているけど、それでもやはり怖いことに変わりはない。僕にとって、ひとりで沖に出るなんていうのは未だに自殺行為なのだ。

何が怖いって、うねりがこちらにメラメラと向かってくる感じがいちばん怖いんです。あの時、何か巨大な動物に飲み込まれるような恐怖感がある。だからこそ漕げという。でも、漕ぎきった向こうには新たな巨大動物が向かってくるだけで、これを繰り返すうちに漕ぐ気を失って行く。やがて体力というか筋グリコーゲンが尽きて、巨大生物に飲み込まれてしまう、ような気がする。

でもね、慣れも大切で、最近は1.5mくらいのうねりであれば恐怖を感じなくなった。こうして少しずつ行動範囲を広げるうちに、恐さよりも楽しさの方が勝るようになってきた。海から見る陸の姿ってマコトに新鮮だし、静かな海の上でセミの声なんて聴いていると、とても平和な気分になれる。

そこで不思議に思い始めたことがあるんだけど、サーフボードの方が恐怖感が少なくて、カヌーの方が大きいのはなぜだろう? サーフボードは板から落ちて当たり前だからかな。リーシュが切れることを考えなければ。一方のカヌーは、いかに再乗艇が簡単とは言え、転覆したり海に落ちたりしてはならないもの。そう思うから怖いのかもしれない。だからってホイホイ落ちてたらバカだけどさ。

いずれにしても、カヌーに乗ってひとたび浮かんでしまったら、そこは大自然。たとえ子どもの遊ぶ海水浴場であっても、ひとたび岸を離れ、そこで波がブレイクしたら大けがを負う恐れもある。ナメてはいけません。このように、陸上の感覚では理解できないことが海での常識なんだから、くれぐれも陸上で「わかったような気」にならないことが大切なんだろうと思います。それはもちろん〈ホクレア〉を語る上でも忘れてはならないポイントなんでしょうね。
by west2723 | 2006-09-05 13:12 | 海での話