2006年 09月 02日 ( 2 )

Surrealistic Pillow

c0090571_19171280.jpgこの夏はハワイのFM局のストリーミングにはまっていて、iPodにさえあまり触っていなかった。けれど空気はいくぶん秋っぽくなってきたし、ということで、久々にiPodをランダムにして東名高速へ。そして本日のストライクがこれ、Jefferson Airplaneでした。

ま〜た古いの出してきたね、とお思いでしょうが、古くない。聴いてみると全然古くない。たしかにこの頃のベイエリアの音楽というと、いろいろ試み過ぎて大失敗しているものが多い。キモチはわかるだけどやり過ぎな演奏。ただのフォークにオーケストラを持ち込んで失敗してしまうような、いつか名古屋で食べた焼きそば味のパスタのような……。その点、彼らもいろいろ試みているんだけど、非常に高い次元で完成していると思うわけです。だからこそ決して古くならない。

このアルバムでは『Somebody to Love』という曲が有名だね。聴けばほとんどの人が知っている曲だと思う。しかし今回やられたのは『You are my Best Friend』という曲だった。非常に分厚いカントリー風コーラス。この頃、つまり1960年代後半のベイエリアなんて言ったら、カントリーなんて最も保守的な音楽として嫌われていたはずだと思う。しかし彼らはお構いなしに吸収していたってわけだ。キーパーソンはヨーマ・コーコネンかな。ベイエリアのポール・マッカートニーとでも言うべき存在。あらゆるジャンルのポップミュージックの、いいとこ取りが天才的。

そして何より、このアルバムタイトルがカッコいいと思う。ファッションも、インテリなんだかニートなんだかワカッテいるのかダサいだけなのか、よくわからないアヤウイ感じが非常にいい。今、ボーダーのTシャツをジーンズから出さずに突っ込んで、セルフレームの黒縁メガネでロックやってたら、かなりレベルは高いと思うよ。少なくとも、アタマにバンダナ巻いた団塊オヤジより、四畳半フォーク復活ムーブメントなんかより、絶対にカッコいいと思う。試してみるべし!
by west2723 | 2006-09-02 19:40 | 音楽

日本人クルーは7人+1人?

日本の人たちに、ホクレアを返しに行く。
ナイノア・トンプソン氏は、どうやらそのような美しい構想を持っているようです。周りを取り巻く人々の思惑はともかく、ナイノアという人だけはあくまでも純粋で、謙虚で、こうして噂を聞くだけでもココロが洗われてしまう。

それでは「返しに行く」とはどういうことか? 具体的には各レグで、各寄港地の出身者がクルーとして乗り、降り立つということ。さらにはハワイアンのクルーとの通訳として、全航程乗るクルーも必要になる。つまり7人+1人の日本人クルーが乗ることになる、ということです。

どのような人たちが乗るのかによって、今回の日本航海の性格は大きく変わってくることでしょう。ナイノア氏本人が全員と会い、数日間つきあってから決めることができればいいけれど、そんな時間を取るのはとても不可能。となると、クルーの決定は誰かが代行することになるわけで……。

有明海の干潟を、あるいは瀬戸内海の潮流を、動力を持たない大きなカヌーが行くわけです。日本航海の現場では、おそらく火事場騒ぎが続きます。それを乗り越える「技量」と、ナイノアの意志を理解する「ココロ」を兼ね備えたクルーはどこにいる? あらゆる利害を越えて、クルーを探し出せる人物はどこにいる? お役所と漁業関係者の間を繋ぐ、そんな力量のある人物はどこにいる?

ナイノア氏の志を正しく理解できる人々に乗ってもらわないと、日本航海はどこに向かってしまうのかわからないけど、ここは日本だからきっといるはず。僕は、がっかり失望して日本を去るナイノア・トンプソンだけは見たくないので、うまく探し出せることだけを願っています。こんな時にタイガーさえいてくれたらなぁ……。
by west2723 | 2006-09-02 06:02 | ホクレア