明日配信、雑誌『Tarzan』のメルマガより

実に7年間にも渡って連載された、内田正洋さんの『いざっ! カマ・ク・ラ』がこの号をもって最終回を迎えました。最初は『in the news』の中の小さなコラムとして、内田さんのイキオイに圧されて始まった連載でしたが、続けるうちに妄想が膨らみ始め、ハワイの航海カヌー〈ホクレア〉をテーマにした雑誌ができないか? なんて話になり、やがて〈ホクレア〉を日本に呼ぼう、という運動へ繋がり、そして昨年、ホントに〈ホクレア〉が来てしまうという夢のような経験をしました。
 
予想通り〈ホクレア〉の来航は全国ニュースにはなりませんでした。しかし沖縄から横浜に至る各寄港地では熱狂的な歓迎を受け続け、ローカルニュースのトップを飾りながら北上して行った〈ホクレア〉はさすがでした。大切なものは、ローカルのニュースなのだ。太平洋の島々に自信と誇りを取り戻させた革命船のオーラを、まざまざと見せつけられる日本航海でした。
 
「オレたちがグローバルスタンダードって呼んでるものなんて、少しもグローバルじゃなかったんだよな」
日本の海に浮かぶ〈ホクレア〉を眺めながら、何人の友人たちとそんな会話を交わしたことか。歓迎に現れる人々の中にはお年寄りの姿も多く、皆、一様に懐かしそうに〈ホクレア〉を眺める姿が印象的でした。

〈ホクレア〉を知るためにたびたびハワイへ取材に行き、ハワイを学べば学ぶほど日本が知りたくなる。そんなことを繰り返した連載でした。
「海から見る日本列島は、本当に美しかった」
横浜でゴールを迎えたナイノア・トンプソンの言葉に、この連載の意味を再認識したいものです。
内田正洋さん、7年間お疲れさまでした。
by west2723 | 2008-02-26 20:27 | ホクレア


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