過密スケジュールがとても気になる

昨日25日に行われた一連の歓迎イベントはいずれも大盛況、なおかついい感じの交歓が行われたようで、「僕ももう1日いたかったなぁ」としみじみ思います。入港が深夜になってしまったので、再度明るい時間に入港シーンを再現するという大サービスぶりで、沖ではセイルまで広げたという。

と・は・言・え・……。
その間にナイノアが参加を希望していた民間主催による歓迎イベントには出席できなくなったと聞いて、少し切なくなった。その場にナイノアが行けば、いったいどのような化学反応が起きるのか、僕はずっと楽しみにしていたのだ。そのイベントとは、最近沖縄南部に発見された遺跡で準備されていたもので、そこでこれまた秘技とされていた『航海の安全を祈る踊り』が披露されるはずだった。
その遺跡がどこにあり、どのようなもので、どのような踊りであるかについて、僕は語るべき立場にいない。長年に渡って研究を続けて来られた方によって明かされるべきことだ。思わせぶりな言い方で申し訳ないけど、それまでお待ちください。

言うなればハワイ島のナビゲーション・ポイントによく似た場所で、〈ホクレア〉来航を機に、その存在と、その儀式の意味が明らかにされようとしていたのだ。いや違うか、実を言うと儀式だけは明らかにされた。だからこそ僕もこのことについて話すことができる。これは「公式な」行事ではないという理由でナイノアは出席できなかったけれど、内野かなこさんやカイナさん、ポマイさんほか何人かのクルーは参加できたらしい。だからいずれ、彼らの言葉でも語ってもらえるはずです。

今日は午前と午後にそれぞれ1回ずつのワークショップ。そして夜は講演会。とても12日間に及ぶ航海を終えたばかりの人たちとは思えないスケジュールだ。何よりも、彼らの偉業を称え、労をねぎらい、疲れを癒すための歓迎イベントであってほしかったけど、どうやらモノゴトは逆に進んでいるように思えてならない。

僕はイベントやワークショップはできるだけ多く開催してほしいと思っている。できるだけ多くの人に本物の〈ホクレア〉の姿と、そのスピリットに触れてほしいと思う。特に海に対して興味を持ち始めた若い人たち、そして将来の海を守る子どもたちにとって、これほど貴重な機会はないのだから。特に沖縄は海と人との関わりが色濃く残る島々。5日間なんて言わず、沖縄滞在には思い切り時間を割いて、クルーのみんなには心ゆくまで「旅」を楽しんでもらいたかった。

課題は、あまりにコンパクトな日程なのかな? いろいろ事情があるとは言え、短期間に公式行事をこなすだけの来航であれば、クルーにとっては苦痛以外の何ものでもない。日本航海の最中にどこかでムリが生じてクラッシュが起きないように、今となっては願うばかりだ。何だったら、出航前に低気圧のひとつも発生してくれないかと思う。となれば、クルーにとっては何よりの休息になるから。そのくらい、みんな疲れ始めている。現地でようすをご覧になった皆さんは、どう思いましたか?

ところで、熊本での歓迎実行委員会のホームページができました。
アドレスはhttp://www.city.uto.kumamoto.jp/hokulea/index.htmです。イベントの開催日は要確認。クルーの講演者も「その時に〈ホクレア〉に乗っていない誰か」とのことで、沖縄からハワイにいったん帰国するナイノア氏が講演のために来日できるかどうか、目下検討中という話です。
by west2723 | 2007-04-26 21:36 | ホクレア


<< 29日朝、〈ホクレア〉ったら糸... ホクレア到着! >>