講演会を終えてナイノアが大勢のお客さんたちと談笑する中、一方ではUddhaさんのカヤック仲間や、このブログの常連さんたちも集まって「オフ会」のような状況になっていた。そんな時、畏れ多くもマウ先生のもとで居候し続け、先日無事に帰国したばかりの女性からおもしろい話を聞いた。
「ワタシが帰った後にサタワルにセスナが飛んできてね、大きな荷物を落として行ったらしいんですよぉ。んでね、それがマウ宛に送られてきた痛風のクスリだったんです。送り主はナイノアさんだったらしいんですけど」 「何? その話はさっきナイノアもしてたぜ。無事に着いたかどうか気にしていたから、教えてあげたらきっと喜ぶよ」 ということで、話しかけるタイミングを計りながら、彼女とナイノアの近くで待機していた。 会ってしまえば後は業務連絡ばかりなのだ。 「無事着いたのか、よかった。あの中にはね、○○のクスリが何ヶ月分と……」 ナイノアさん、かなりホッとしたごようす。 「でもですね、サタワルの人たちは、〈マイス〉がいつハワイを出航するのかもわからないんですよぅ。みんな連絡欲しがってますよ」 「そうか、ごめん。僕もすぐにセサリオに連絡するよ」 という具合。 文章にしてしまえば汐留で偶然すれ違った電通社員同士のような会話だし、実際にイベント会場での立ち話に過ぎなかったわけだけど、実はミクロネシアとポリネシアを結ぶ非常に重要な会談が行われていたという見方もできる。 ナイノアは、この女性にとても興味を持ったようだ。 「ところであなたも、カヌーには乗るの?」 「そうですねぇ、○○から○○にも乗ったし、○○にも行きましたよ。私はもっぱら、セサリオと一緒でしたけど」 「そっかぁ〜、だったら、あなたも〈ホクレア〉に乗りませんか?」 「!!!!!!」 その女性は、あまりに突然のプロポーズに言葉を失ったのだという。是も非もなく、答えは「NO!」なのだという。 「だってぇ〜、乗れるわけないじゃないですか!」 凄いよ、ナイノアの誘いを断った女性がここにいる。日本という国の奥の深さを、ナイノアも少しずつわかり始めたんじゃないだろうか。 そして明日は東京でナイノアの記者会見だ。彼女も現れるし、僕がクルー候補だと思う連中が続々と現れる。日本航海の重要なキャストが、いよいよひとつにまとまり始めようとしている。
by west2723
| 2006-09-26 21:20
| ホクレア
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