ミクロネシアがブーム?

6月にサタワル島に渡り、マウ・ピアイルグ先生のもとで居候をしていた女性が帰ってきた。痛風のクスリが切れると先生はかなりつらそうだというけれど、一方、声も大きく、航海の話になると嬉しそうとのこと。つまり「お元気」という判断でいいのだろうか? クスリ、処方箋がないと買うことも送ることもできないのかな?



今年の6月、まず内田正洋さんがポロワットに3週間滞在し、ちょうど入れ替わりで彼女がサタワルに行き3ヶ月弱の滞在。彼らから漏れ伝わってくる話を聞いているとあまりに面白いので、年末年始に休暇を取ってミクロネシア行きを決めたヤツもいる。直行便があれば4〜5時間ほどで到着できる島々だけど、飛行機が飛んでいないので、いつ来るともわからない貨物船を乗り継いで行くことになる。まずはグアムから飛行機でチュークという島へ渡る。さらにその周辺の島々へ渡るには、日本から片道10日はかかるという。
着いてしまえばそこはカヌーの島。そこら中にカヌー小屋があり、外洋へ出るカヌーが日常的に作られている。200km離れた隣の島へ、カヌーに乗ってタバコを買いに行く。〈ホクレア〉が復活させたはずのものは、実はミクロネシアでは現役だったのだ。僕たちは何も知らなかったというだけのことだ。もちろん〈ホクレア〉が出てこなかったらこんなこと考えもしなかっただろうし、仮に考えたとしても、そこにこれほどの「価値」を見出すことはできなかったかもしれない。つまり欧米型のメディアを通さないと、僕には何も見えなくなってしまっているということだ。ヤバイよね。

そんな「クセ」から脱却するためにも、ミクロネシアに行くことは意味があるはずだと思う。情報が少ないならば自ら出向き、自分が情報になってしまえばいいのだ。ただし、そこで見たこと聞いたことを、雑誌を含む「欧米型の」メディアに載せるべきかどうかはわからない。通常であれば「面白いから載せよう」という話になるんだけど、このようなテーマの場合は、口コミの方が後々のパワーになりそうな気がするのだ。いずれにせよ、もはや〈ホクレア〉で驚いている場合じゃないのかもね。
by west2723 | 2006-09-10 01:31 | ホクレア


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