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江ノ島に新たな伝説

茅ヶ崎の海水浴場で「湘南祭」というイベントが行われ、アウトリガーカヌーのスプリントレースがあるというので出かけてみた。こうして海に行くのは久しぶりで、カヌークラブの人たちに会うのは今年初めてだった。みんな相変わらず元気そうで何よりです。こんなにいい天気だし、見ていると漕ぎたくなってくるけど、この肩ではきっと泳げないと思う。泳げない間はカヌーにも乗らない方がいいんだろうなぁ、と思う。思うけど、見ているだけというのは、やっぱりつまんねぇの。

江ノ島のカヌークラブは、現在、OC-6を4艇所有する。大きいクラブなのだ。そのうちの1艇が4月上旬の嵐で海に流されたことは、後日、dukeさんのブログで知った。メンバーが必死に探しても見つからなかったカヌーは、翌日、普通に漕いでも簡単には入れないような入り江の奥に、何かに守られるように(←このリンク、楽しいです)打ち上げられていた。アマに少し傷があったものの、あとはほとんど無傷だった。そこに入らなければ、満潮時に沖に流されていたはずだという。

彼らは(という他人行儀な言い方をするけど、僕も部員なのです。このニュースを後から知ってゴメンナサイ)カヌーをとても大切にし、丁寧に乗る。そして地元との調和を何よりも優先する。だからこそ、カヌーを見つけるまでのみんなの心境を思うとかなりつらいです。ホントにご無事で何よりでした。後日、メンバーが江ノ島の奥津宮さまにお参りしたことは言うまでもない。僕も行こう。これまで無事に海で過ごせたことを感謝し、これからも無事であることをお願いするのだ。
by west2723 | 2008-04-27 22:00 | 海での話

ホクレア到着! アゲイン

今日の昼、快晴の葉山マリーナにある湘南ビーチFMで、DJの人と
「あれから1年経つんですねぇ……」
なんて話をしていた。そう、あれから1年。去年のこの時間は糸満のホテルで〈カマヘレ〉からの連絡を待ちながら待機していた。その頃から〈ホクレア〉は島を見失い、翌日の昼近くまで彷徨うことになった。その間、2時間おきに起きて、ロビーに集まり、〈カマヘレ〉から送られてくる位置を確認して、再び寝て、起きて、を繰り返した。ということで、僕が日本航海で最も印象に残った1日を、ここで再録&追加しておきます。あの時の気分を、もう一度皆さんと共有したいので。

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すでにお聞きおよびの方も多いかと思いますが、24日午前1時、〈ホクレア〉は沖縄・糸満港に無事着岸いたしました。エスコートボートから視認したのは夕方5時30分頃。セイルを畳んで、〈ホクレア〉は〈カマヘレ〉に曳航されながら近づいてきました。いやはや、これまで幾度となく写真で見てきた姿ですが、ナマで、それも日本にやって来るようすを見た瞬間、僕は言葉を失いました。
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内野さんは昨日の夜、つまり沖縄のすぐ近くにいながらも島が見えない夜が、ヤップからの航程のなかでいちばんつらかったと言っていました。しかし、海の上で出会ったクルーが皆元気なのにびっくり。荒木タクジさんの表情も、海でバッタリ出会ったときとまったく変わらない。声も相変わらず大きいので、海の上ではよく通ります。いちばん疲れているのはナイノアかもしれない。そして何よりカヌーの上に4人の女性がいると、とても穏やかな印象を与えるものですね。
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内野さんを通訳に、エスコート役の西村一広さんとナイノアさんは海の上で入港の段取りを打ち合わせ。当初は「クルーが疲れているのでできるだけ近くの港に入りたい」という希望だったものが、「明朝は天気が荒れそうなので、今日のうちに糸満に入りたい」というものに変わり、急遽糸満港に連絡、などという慌ただしい作業がエスコートボートの上で続くわけです。
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速度はおよそ3.5〜4ノット。このままだと入港まで10時間はかかるね、などと話していたら、〈ホクレア〉はセイルを上げ、ちょいと速度も上がります。彼らも同じことを考えていたのでしょう。行きには2mほどあった波も、糸満に近づく頃には鏡のように穏やかになり、さらに幸運なことに、入港の頃には満潮、潮止まりを迎えていたので、かなりスムーズに入港できました。あれほどの低速で入って来ながら、けっこう小回りの効く〈ホクレア〉の性能にはちょっとびっくり。

あんな深夜にもかかわらず、200人ほどでのアットホームな歓迎。海の上からも三線と手拍子は聞こえていましたよ。陸上で見ていた人の話によると、最初に〈カマヘレ〉が入ってきた時には大歓声が上がり、続いて〈ホクレア〉が入ってきた時には静まりかえったとのこと。たしかに夜の入港というのは、なかなか神秘的なものでした。ホントは2艇を泊める場所が暗くて見えないので、岸壁で待つ知り合いに電話をかけ、クルマのハザードを出してもらって確認、なんていう原始的な方法で着岸したのでした。
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気になったのは、夜の場合はアウトリガーカヌーやカヤックがエスコートボートからは視認しにくいこと。気持ちはよーくわかるけど、大きな船を先に行かせましょう。もうひとつ驚いたのは2艇を舫うロープを受け取る相手がおらず、港で取材していた内田正洋さんと、一緒に見ていた彼のサバニ仲間が急いで駆けつけて〈ホクレア〉と〈カマヘレ〉をようやく着岸させたこと。この期におよんで陸からのサポートが組まれていないことには慌てました。このような段取りは、今後の寄港地での小さいようでいて非常に大きな課題となりそう。

写真は「発見後」間もない時の〈ホクレア〉クルーです。非常に寒かったし、全員防寒着でフル装備なんだけど、マカナニさんだけは上半身ハダカでした。下の写真は言うまでもなく、ヨットの姿をした〈鋼鉄船・カマヘレ〉。この船、あんなに揺れるものとは思っていなかった。

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以下は1年後の今、思い出すあの日の話です。

「発見」後、僕たちの乗っていた漁船を先頭に、〈カマヘレ〉と〈ホクレア〉がついてくる。漁船は彼らに合わせて速度を落とさなくてはならないので、揺れること揺れること。この状態で10時間かよぉ〜、と、最初は逃げ出せるものなら逃げ出したい気分だった。しかし、その速度にも慣れる頃には日も暮れて、〈ホクレア〉の緑色の灯りを眺めながら僕はとても幸せな気分になっていった。

陸上の誰かに、無性に電話をしたくなった。茅ヶ崎のYASUはどうだろう?
「来たぜ!〈ホクレア〉を見つけたぜ!今一緒にいる!みんなに伝えといて!」
「わっかりやしたぁ〜」
日本航海終了後、この電話の相手がハワイまで〈カマヘレ〉を返しに行くことになるなんて、この時は考えもしなかった。

「ホクレアの上に見える星、何だかわかりますか?」
海王丸から助っ人に来てくれていた奥一等航海士が、すっかり疲れ切った僕に声をかけてくれた。
「あの星がホクレアですよ。ホクレアとホクレアのツーショット、凄いですよね!」

沖縄の人たち、陸から海を見ている人たち、沖を行くこの船が何だかわかるかな? あの陸地に住む人の何人くらいが〈ホクレア〉を知っているんだろう? こうしてはるばる日本まで来てくれたけど、これからいったいどうなるんだろう? 果たして歓迎されるんだろうか、それぞれの寄港地に人は集まってくれるんだろうか? すっかり闇に変わった海の上で、かなり不安な気分にもなった。

徹夜で待機していたので、時折眠気に襲われる。再び目を覚ますと、そこには相変わらず〈ホクレア〉の緑の灯りが揺れていた。不思議だった。あのカヌーと一緒にいるだけで、どうしてこれほど幸せな気分になれるんだろう。ところで、あれは本当に〈ホクレア〉なんだろうか? 何も抵抗できない海の上で、不安やら疑いやら幸福感やらが勝手気ままに顔を覗かせる。もうどうなってもいいや。あの船が何者であろうと、あの船を無事に着岸させることだけを考えればいいのだ。

やがて海が鏡のように鎮まる頃、糸満港への入港が始まった。暗闇の中、クランク状の港の入り口を注意深く進む。後ろから来る2艇のために、懐中電灯で岸壁を照らす。
「ホクレア、もっと左だよ! そのまま行くとぶつかるだろう!」
奥一等航海士が叫ぶ。
「いや、違うか。あそこから曲がる気なんだ。凄いなぁ。ホクレアってあんなに小回りが効くのか」

慶良間諸島を拠点に置くシーカヤックガイド、大城敏さんは用意しておいたジェットスキーに乗り換え、2艇に着岸の指示を出しに行く。いよいよ本番だ。遠くから風に乗って手拍子のようなものが聞こえてきた。もうすっかり深夜なのに、出迎えの人たちがいる! 
あの船が本当に〈ホクレア〉だったことを、あの手拍子を聞いた時に実感したような気がする。着岸場所を知らせるためのクルマのハザードを確認した後、僕たちの船は〈カマヘレ〉に道を譲り、その後を静かに、ホンモノの〈ホクレア〉が通り過ぎて行った。暗闇の糸満港でマカさんのホラ貝が日本への到着を伝えた。岸壁で待つ人たちから盛大な歓声が上がった。
by west2723 | 2008-04-22 21:35 | ホクレア

ショウガの芽

冷蔵庫の上で2週間ほど無視していたショウガから、何と5センチくらいの芽が出ていた。笹の葉を巻いたような尖った芽。思えばショウガってどんなカタチの植物なのか知らないので、植木鉢に埋めて育ててみることにした。タノシミだね、新ショウガ。
by west2723 | 2008-04-21 19:37 | 陸での話

もう半袖がいいね

右肩を壊して以来、相変わらずローテーターと呼ばれる細かい筋肉のリハビリを続けている。可動域はかなり広がってきたし、日常的にはほとんど差し障りは無いんだけど、ケガを忘れて不意に動かすと今でも激痛が走ることがある。これではまだまだ海には行けないな。

ということで休みの日も陸上にいる。平日はデスクワークが多く、スポンサーのエラい人に会うことも多く、ジャケットを着て空調の効いた建物の中、あるいは地下鉄の中、クルマの中。そして風の吹く日が多い、雨の降る日が多い。となると、いつまでも変わらないんだよな、着るものが。先週の暴風雨では、再び冬のコートを引っ張り出していた。

イカン。街にいると、カラダまで季節感を失ってしまう。上半身を使う運動ができないので相変わらず走ってばかりいるわけだけど、今日、相模川沿いでふと気がついた。回りを見渡せば、カラダを動かす人たちのほとんどが、すでに夏の格好なのだ。風の中で寒そうにしているのは、少年サッカーを見守る若いお母さんくらい。

ウインドブレーカーを脱いでみた。そうそう、この感じなんだよな。カラダを動かす前は少し寒く、動き出すとちょうど快適な暖かさになる格好。このくらいの重ね着がキモチを軽くしてくれます。
日差しはもう充分だし、今日から夏ということにしよう。カヌークラブの人たちあたりは、もうとっくに真夏なんだろうな。
by west2723 | 2008-04-19 23:56 | 陸での話

何となく慌ただしい1周年

ご無沙汰しておりました。このところ文章書きまくり、企画書を右から左へ放り込む毎日で、とてもこのブログまで辿り着くことができませんでした。こんな時、「更新されてないかな?」なんて思いながら自分のブログを覗いてしまうことがよくあるけど、されているわけないじゃん、書いていないんだから。シンポジウムブログを覗いてみても、皆さん忙しそうで何よりです。

来週は〈ホクレア〉が沖縄に現れてちょうど1周年。陽が長くなり、気温が上昇すると共に〈ホクレア〉気分が蘇るのでしょうか、あちこちで1周年記念の話を聞くようになりました。イベントあり、写真集の出版あり、と実にいろいろなので、こちらの方は落ち着いたらまとめて紹介します。

昨年までは「何かやらないの?」という、いわば他力本願な方が多く見受けられたもんですが、今年は「何かやりますよ」という自力型の方が増えてきた。1年間の潜伏期間を終えて、〈ホクレア〉のパワーが蘇る2008年の夏。楽しみです。ということで、イベントのご予定のある方、引き続きお知らせ下さいね。

取り急ぎ
●4月22日「アースデイ湘南2008」イベント
・ニック加藤さんのホクレア号写真スライドショー
・「ALOHA!未来〜ハワイの心、ホクレア号日本へ〜」上映。
 ビデオクルーの吉田清継さんも登場予定。
http://earthday-shonan.org
by west2723 | 2008-04-16 06:11 | 陸での話

オトナの言葉

「この学校では『いじめ』はいけないことになっている。しかしキミがいじめられていることを知らずに、先生は本当に申し訳なかったと思っている。今でも続いているのかな? そうだったら、これからは先生にも教えてほしいんだ」
ある登校拒否の子どもが、学校に行こうと思うきっかけとなった教師の言葉。何気ない言葉を使いながら、このように子どもを安心させ、子どもが決してひとりではないことを伝えられる教師がいることにはえらく感動しました。

とりあえず謝っちゃえという世渡りの技術は昔からあるけれど、この「申し訳なかった」は芸術的でさえある。誰もがこのひと言をうまく使うことができれば、世の中はもっとうまく回り出すんだろうなぁ、と思うよ。
by west2723 | 2008-04-08 03:23 | 陸での話

〈ホクレア〉来航1周年記念アロハシャツ

突然ですが、ハワイ州観光局より〈ホクレア〉来航1周年記念のアロハが発売されます。ハワイのアロハシャツブランド《イオラニ》製。プリントはもちろん航海カヌーで(ただしセイルは1本なんだよな)、色はダークブルーとライトブルーの2色。サイズはS、M、L、XL。1枚6000円。ご注文の締め切りは4月11日ということで、けっこう急ぎますね。この売り上げの一部を、先日火災に遭ったナイノア・トンプソンご夫妻にお見舞い金としてお送りします。別途、寄付も募っています。

サイズ、購入方法などの詳細はこちらをご覧下さい。
by west2723 | 2008-04-04 22:14 | ホクレア