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Geronimo,an American Legend / Music by Ry Cooder

c0090571_0593696.jpg気分が滅入っている時は音楽を聴く。凹んでいるわけでもなく、鬱でもないけれど、ちょっと周りにイライラした時にはサウンドトラックを聴いて、酸性になった気分を中和することが多い。
で、今日のアルカリはこのアルバムだったという次第。以前から気になっていたんだけど、Ry Cooderという人がブルーノートスケールから解放された場合、意外に日本的なメロディを作り上げてくることが多い(多かった、と言うべきかな? 最近はあまりアルバム出していないし)。まるで文部省唱歌のような、懐かしいメロディに惹かれるのだ。

このアルバムを聴けば何を言っているのかがわかると思う。壮大な日本昔話、アメリカ南部風味という感じ。主役がネイティブアメリカンで、彼らの祖先がモンゴロイドで、日本人とは遠い先祖が同じで、という人々の音楽を忠実に再現しようとするとこうなるのだろうか。しかし、Ry Cooderにはネイティブアメリカンとは関係ないテーマでも「日本的」な演奏が多い。『Long Riders』のテーマ然り『Alamo Bay』然り。この人のココロの中には文部省唱歌のようなメロディが流れていると思う。

ところで、このアルバムは売れなかったんだろうなぁ(発売は1993年)。でも、持っていて損はないはず。それどころかRy Cooderのサウンドトラックの中でも特にお勧めの1枚です。
by west2723 | 2006-11-22 01:13 | 音楽

Surrealistic Pillow

c0090571_19171280.jpgこの夏はハワイのFM局のストリーミングにはまっていて、iPodにさえあまり触っていなかった。けれど空気はいくぶん秋っぽくなってきたし、ということで、久々にiPodをランダムにして東名高速へ。そして本日のストライクがこれ、Jefferson Airplaneでした。

ま〜た古いの出してきたね、とお思いでしょうが、古くない。聴いてみると全然古くない。たしかにこの頃のベイエリアの音楽というと、いろいろ試み過ぎて大失敗しているものが多い。キモチはわかるだけどやり過ぎな演奏。ただのフォークにオーケストラを持ち込んで失敗してしまうような、いつか名古屋で食べた焼きそば味のパスタのような……。その点、彼らもいろいろ試みているんだけど、非常に高い次元で完成していると思うわけです。だからこそ決して古くならない。

このアルバムでは『Somebody to Love』という曲が有名だね。聴けばほとんどの人が知っている曲だと思う。しかし今回やられたのは『You are my Best Friend』という曲だった。非常に分厚いカントリー風コーラス。この頃、つまり1960年代後半のベイエリアなんて言ったら、カントリーなんて最も保守的な音楽として嫌われていたはずだと思う。しかし彼らはお構いなしに吸収していたってわけだ。キーパーソンはヨーマ・コーコネンかな。ベイエリアのポール・マッカートニーとでも言うべき存在。あらゆるジャンルのポップミュージックの、いいとこ取りが天才的。

そして何より、このアルバムタイトルがカッコいいと思う。ファッションも、インテリなんだかニートなんだかワカッテいるのかダサいだけなのか、よくわからないアヤウイ感じが非常にいい。今、ボーダーのTシャツをジーンズから出さずに突っ込んで、セルフレームの黒縁メガネでロックやってたら、かなりレベルは高いと思うよ。少なくとも、アタマにバンダナ巻いた団塊オヤジより、四畳半フォーク復活ムーブメントなんかより、絶対にカッコいいと思う。試してみるべし!
by west2723 | 2006-09-02 19:40 | 音楽