カムイミンタラ

3年前まで、年が明けると毎年北海道に行っていた。7〜8年は通ったんじゃないかな? 目的はスノーボードで、行き先はカムイミンタラ、その意味は「神々の遊ぶ庭」。そう、北海道の屋根とも言われる大雪山の別名です。その中でも一番高い山が旭岳で、その中腹にはロープウエイが1本架けられただけのワイルドなスキー場がある。そこで転げ回ることが、1年の始まりの儀式だったのだ。僕も神さまたちに遊んでもらうのだ。氷点下20度は当たり前、内陸特有のサラサラのパウダースノーで、膝まで埋もれても板を履いたままジャンプして脱出できるほど雪は軽かった。

そこはすでに森林限界の上。見渡す限りの雪原が、夕日で一面紫色に染まった時には心から驚いた。氷点下20度以下の風のない夕方に現れるという、サンピラー現象もたびたび目撃した。神秘という言葉だけでは語りきれない、大自然の圧倒的な秩序のようなものを感じながら、神々の遊ぶ庭をお借りして、その冬最高のターンを狙ったもんだった。行けなくなったのにはいろんな理由があるんだけど、まとにかく、冬に入ると必ず北海道を思い出す出来事が起こる。今シーズンは北海道からココロ暖まるメールが届いた。差出人は『北海道ホクレアOhana』という人たちだ。



彼らは昨年末、ホントに手探り&手作りで『地球交響曲第3番』の上映会を行い、大成功を納めたという。同時に〈ホクレア〉日本航海の写真展も行い、僕がお送りした写真も飾ってくれた。うれしいです。そして何より、上映会の収益を、札幌市の児童福祉施設にいる子どもたちへのクリスマスプレゼントに充てたというから素敵です。詳細は彼らのホームページをご覧下さい。プレゼントは絵本なんだけど、本のセレクトがセンスいいんだ! オトナでも読みたくなるような本ばかり。寄港地からは遠い北海道で、これだけ素敵な活動をしている人々がいると思うと気合いが入りますね。

ところでメディア各社の皆さま、〈ホクレア〉のシゴトで「収益」を上げたことってありましたか?少なくとも僕にはありませんでした。持ち出しとか赤字覚悟なんて話ばかりしていたような気がするけど、一度くらい「収益」を出してみたいもんです、プロなんだから(って、僕が言っても説得力無いんだけど)。そして、出した収益をどう使うか、これを考えることで次のビジョンが見えるかもしれない。それは〈ホクレア〉のシゴトを、誰のために、何にために続けているのか、自ら問いかけるきっかけにもなると思うんです。いつまでも赤字覚悟では、進歩できないし続かない、よね?
by west2723 | 2008-01-02 00:50 | 陸での話


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