あの100倍の映像/Aloha! 未来

今になって「〈ホクレア〉って何なの?」と聞いてくる人が多くなった。おそらく、「今年ハワイから風変わりな船がやってきて、それがけっこう良かったらしくて……」というような日本航海のようすがクチコミとなって、ボディブローのように世間に浸透し始めたのではないだろうか? 大きなブームなど今は期待しないけれど、この感じ、ちょうどいい感じで、まだ〈ホクレア〉を知らない人たちの間を〈ホクレア〉は伝説となって帆走し続けているようだ。どうかそのまま進んでほしい。

そんなタイミングで今日のテレビ東京、良かったね。まだ世間は御用納めの真っ最中か、休みに入った人は大掃除でもやってそうな時間帯だったけど、贅沢は言っちゃあアキマヘン。

しかし想像を絶する編集でしたね。〈ホクレア〉を1から語るには避けて通れない〈ホクレア〉の歴史や伝統航海術の解説を入れながら、サタワル〜横浜までの航海を1時間に収めるなんて……。
この成否は制作者がいちばん痛感していると思うので、とにかくお疲れさまでしたと申し上げます。僕が出航を見届けるためにカワイハエに向かってから間もなく1年。あの夜、嵐を突いてオアフ島からやってきた〈ホクレア〉の上には、すでに吉田清継さんの姿があった。あれから1年……。

番組が進むにつれ、沖縄到着、宇和島、三浦、横浜、と、僕が訪れた場所、そして濃密だった1年を思い出し、最後、横浜港の空撮を見ているだけでこみ上げてくるものがありました。

ミクロネシアの映像、ホントに貴重でしたね。まだまだあの100倍の長さはあるらしいので、改めて、焦らず、皆さんが納得できるカタチで世に送り出して欲しいと願います。日本では天候に恵まれた上、ほとんど曳航されていただけに、ゆったりした〈ホクレア〉ばかり見ていたけど、サタワル到着目前の緊迫した感じは凄かったね。あれこそ〈ホクレア〉の真の姿なのでしょう。そして、あまりに儚いサタワル島の姿。島を背景にした〈ホクレア〉と〈アリンガノ・マイス〉の2ショット、ほんの数秒だったけどカッコ良かった……。いやはや、話し始めるとキリが無いので、今日はこのへんで。
当然、再放送はあるよね?
by west2723 | 2007-12-28 21:38 | ホクレア


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