ありがとう〈ホクレア号〉!

ぷかり桟橋〜大黒ふ頭という短いレグとは言え、事故の可能性はこれまでと同様で、曳航は慎重に行われる。写真で見ると大勢乗っているようだけど、なぜかみんな後ろに集まっていたというだけのこと。重量バランスはどうなんだろう、なんて、僕は余計な気を遣いながら前の方で頑張っていた。写真で見るとまるで観光クルーズのようだけど、ステアリングを握るのはカムイノミを行ったアイヌの兄弟。舵の扱いが非常にうまかったので、カイウラニも余裕の表情。
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〈ホクレア〉をつり上げるクレーンはいちばん手前だ。ここで女王さまは船底まで空気にさらし、陸に上がり、140日にもおよぶ航海を終える。ありがとう〈ホクレア号〉。これでゆっくりシャワーを浴びて、故郷ハワイまでの道のりを、ゆっくり休むことができるというわけだね。
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そして下の写真は、この日本航海で僕が最後に見ることになった〈ホクレア〉の姿だ。埠頭に残る人数は最小限に止めなくてはならないので、クルーの他、数名を残して僕たちは大黒ふ頭を去った。マカさんは、この別れでもホラ貝を吹いてくれた。埠頭には西村一広さんの姿があった。サバニに行ったものと思っていたんだけど、この積み込みのために横浜に残っていてくれたのだ。
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そして今、6月22日午後9時30分。ナイノアも、チャドも、ポマイも、カイウラニも、〈ホクレア〉クルーはみんな、ホノルル行きの飛行機の上にいる。今頃は機内食が配られている頃かな? まだまだ彼らの頭の中で、日本航海の思い出などまとめられているはずもない。食事の後は眠くなって、目を覚ましたら、そこには懐かしいホノルルの日差しが降り注いでいるだけなのだ。日本を思い出すには、まだまだ時間がかかると思うけど、それでいいんだ。
by west2723 | 2007-06-22 21:33 | ホクレア


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