クラブクロウ・セイル

すでに気づいている人も多いかとは思いますが、日本に来てからの〈ホクレア〉は、縦に長い三角形の、ヨットのようなセイルをつけているでしょう? でも、〈ホクレア〉の写真を見慣れた人にとって、二等辺三角形が二つ並んだセイルがおなじみのはずです。あれはクルーの間でクラシック・セイルと呼ばれているもので、物好きの間ではクラブクロウ(カニの爪)・セイルとも呼ばれています。あの方が〈ホクレア〉らしくていい、と思う人はきっと多いことでしょう。僕もそうです。

とは言え、クラシック・セイルは今や本気の航海には不向きらしく、季節風の予想されたヤップ〜沖縄〜熊本レグでも採用されませんでした。だったら日本にいる間、ずっと今のセイルで通すのかな、と思っていたら、ちゃんとクラシックも持ってきている(観光局の人たちがヤップから飛行機で運んだというからびっくり)と言うからうれしいじゃありませんか。

クルーにとってもクラシック・セイルこそが〈ホクレア〉のダンディズムらしく、きっとどこかで着替えるはずです。で、それはどこだろう? 宇土〜長崎の間は曳航で行きそうだし、関門海峡〜愛媛の間はセイリングは許可されなかったらしいので、出るとすれば長崎出航の時、あるいは愛媛〜横浜間。だったら長崎出航から派手に広げてほしいもんです。チャド・ババヤンってけっこう見た目も重視するヤンチャなお方と見受けられるので、やってくれないかな、と密かに期待しちゃってます。
by west2723 | 2007-05-05 01:07 | ホクレア


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