ゴミ箱のない街

先週金曜日、わけがあって東京・丸の内のオフィスビルで守衛さんのようなことをやっていた。午後の3時から夜まで。で、そのまま不眠不休状態で主催するイベントへ突入。ビルの中が意外に寒かったので、また体調を崩したみたいだ。この季節、夕方4時には暗くなってしまうオフィス街だけど、年末のイルミネーションが華やかで、だからかえってビルの片隅でじっとしていると侘びしくなる。



6時間ほどの間、何もすることがないので、本を読んだり、眼が疲れれば通りを歩く人の服や立ち居振る舞いを眺めていた。丸の内と言えばコンサバの爆心地じゃないか。銀座もそんなに変わらないと思うかもしれないけど、銀座は老若男女集まる場所だけに着るもの身につけるものは意外に多様なのだ。その点、丸の内を歩くヤツの着るものって全員が申し合わせたように似ている。首からIDカードぶら下げて、携帯をいじくり回している男はたいてい細めのスーツ。ジャケットの丈は短く、太めのベルトを合わせる。これって流行なんだろうけど、かなり高そう。少なく見積もっても15万円はするんだろう。それでも2〜3年で着れなくなっちゃうんだろうなぁ。もったいない。スジガネ入りのコンサバだったら、オヤジの代から変わらないスーツのひとつも着ていてほしいもんだ。

女の子はヒラヒラのスカートにブーツという組み合わせがホントに多いんですね。合コン受けがいいとでも、女性誌に書いてあるのだろう。パンツスーツをあまり見ないあたり、この周辺にはキャリア指向の女性は集まってこないと見た。どいつもこいつも携帯電話を覗きながら通り過ぎて行く。ところでキャスターバッグ引きずっている女性が多いのはなぜ? これもまた流行なのかな? みんながみんな出張で出てきているとは思えないんだけど。もしかして、コスプレの人?

イベントスペースを片づけていると、意外にゴミが出るもんで、ちょっと捨てに行こうとビルの中を歩いてみても、ゴミ箱が無い。だったらビルの外は? と思いながら1ブロック2ブロック歩いてみても、どこにもゴミ箱が無い。ということで結局、ゴミは持ち帰ってしまったのだった。テロ対策とかヨソから捨てに来るヤツがいるからとか美観を損ねるからとか、理由はいろいろなんだろう。ゴミが出ないというのは悪いことじゃないけれど、ちょっとキミたち、白黒つけすぎじゃないの?

終電が終わってもイベント準備は続いた。ちょっと深夜の空気でも吸いに行こうと東京駅まで歩いてみた。すると、地下に下りる階段という階段のすべてにシャッターが下りて、そこを風除けに即席の段ボールハウスが並んでいた。もう、かなりの数。隣の交番も黙認しているからエラい。誰もが最近ここで寝泊まりを始めたと見えて、着ているものはかなり新しい。

再開発の後に現れる高層のオフィスビル。低い階はどこもショッピングモールや飲食店街になっていて、金曜の夜、どこも満員だった。それに飽きたらず、隣の空き地では次のオフィスビルが工事を始めている。そして終電が終われば段ボールハウスの集落が現れる。どうなっているんだよ、天下の丸の内。どうにもまだ、おカネは世の中で、うまく循環できていないようだな。
by west2723 | 2006-11-20 20:48 | 陸での話


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