眼の話、その後

いろいろご心配をおかけしましたが、眼の方は「急に悪くなることはなさそう」というのが眼科医の診断です。「なさそう」ということは、つまり「よくワカラン」ということでもあるようで、未だに検査ばかりで眼グスリひとつ使っていません。とは言え検査も週1から月1に変わったので、たしかに急に悪くなることだけは無いみたいです。



もともと僕の眼は非常に優秀で、これまでメガネをかけたことさえありません。今でも右眼は1.0。が、遠くのものが見えても明るさが感じ取れなければ危ないわけで、視力0.5から0.8の間で変化する左眼が、どうにも暗く感じることから騒ぎは始まったのでした。片眼だけで見てみると、カメラに例えれば今でも左右で半段から1段くらいの差があります。

一通りの検査をしてみると左眼の右下半分に視野欠損が発覚。さっそく緑内障が疑われるものの眼圧その他まったく問題なし。で、普通だったらそこで帰されるわけだけど、お医者さんが頑張ってくれて、頭部MRIに突っこまれて視神経の断裂が発覚。つまり原因はこれだったわけです。左眼から延びる視神経の束の1/4くらいが切れている。

なぜ断裂したのかはわからない。先天性なのか進行性なのかもわからない。「でも、進行性だったら危ないので、できるだけ眼を使わないようにしてくださいね」とお医者さん。とは言え、出版社にいて眼を使わないなんてムリなので、編集部を一歩離れたその時から、コンピュータを覗かない毎日が始まったのでした。

「できるだけ遠くを見ていてください」という眼科医のステキな言葉にしたがって、遠くばかりを眺めていた。ついでに遠い将来についてもいろいろ考えてしまった。「オレ、サーフィン始めてから、眼、良くなったっすよ」というサーファーの言葉も参考に、海にも通った。コンピュータもテレビも見ない、となると自由時間は長くなり、スラッキーギターの練習も始めたし、部屋の改造もできた。

1ヶ月で効果は現れ、視力は右眼1.0、左眼0.8にまで上がる。「視力が回復するということは、進行性ではなさそうですね」と眼科医。調子に乗って海に行き、紫外線も気にせずにカヌーを漕ぐ。すると夕方クルマでの帰り道、突然左眼が暗くなり、危ない場面に何度か出くわす。そうだったよな、紫外線もいけないんだ。でもね、サングラスってキライなので、できれば無しで海に行きたい。

そんな状態で今日に至る、って感じです。聞いてみると、このような眼のトラブルを抱えた人は意外に多いようで、カメラに例えて左右差3段なんて人にも会った。光の変化に弱く、クルマを運転しながらトンネルに入るのが怖い、という人にも会った。でもみんな、普通の生活をしながら、気長に快復を待っている。だったら僕もそうしようと思い、ここに帰ってきたという次第。でもね、必要以上に眼を使わない、素敵な自由時間もクセになっちゃいました。困ったもんだ。
by west2723 | 2006-08-23 00:18 | 陸での話


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