自然の音を、ここまで豊かに再現できるCDがあったなんて……知らなかった

久々に、この世知辛いヨノナカに対して強くお勧めしたいCDを見つけたので紹介しておきます。これは凄いです。どうして今まで知らなかったんだろう、と、後悔してしまったほどの作品で、今ではほとんど毎晩寝る前に部屋で流れているという次第。タイトルは、上の一枚が『AMAMI』で、下が『NSO(=The Nature Sound Orchestra)』というもの。いずれも森の気配や鳥の声、虫の声、あるいは波の音などの「自然音」を集めて編集された作品で、たとえば『AMAMI』はタイトルの通り、奄美大島の自然音が、バイノーラル録音という方式でリアルに再現されるというものです。
c0090571_19402814.jpg
どんな音なのかはサンプルが公開されているので、まずはだまされたと思って聴いてみてください。どうですか? 凄いでしょう。ヘッドフォンを使って聴くように指示がありますが、PCのスピーカーで聴いても充分に違いがわかるはずです。なお、このページの「CD's」をクリックすれば、全作品のサンプルを聴くことができます。
これまでもこうした自然音のアルバムは多く出ていたけれど、どれも一度聴いたら飽きてしまうようなものばかりだった。理由はおそらく「ただ音を録った」というだけで、そこには何らアーティスティックな作業の跡が感じられなかったからだ。
しかし、この作品は、その点が全く違う。あくまでも最新の技術で録音され(バイノーラル録音については、先ほど紹介したホームページをご覧ください)、森の音、鳥のさえずり、波の音、かすかに聴こえる歌声、などなどが、アルバムの流れに乗って、起承転結みごとに構成されているから、最後まで一気に聴けてしまう。キモチ良くなって、そのまま眠ってしまうこともあるけれど。
c0090571_19404345.jpg
作者はジョー奥田さん。80年代にドラマーとして渡米し、LAでスタジオミュージシャンとしてキャリアを積んだ後、90年代は音楽プロデューサーとして、LAを拠点にかなり多くの大物アーティストを手がけている。やはりこのようなプロが手がければ、自然音もこれほど優れた作品として世に出せるというわけですね。
二枚目に紹介した『NSO』は、ピアノやサックスも「自然音の邪魔にならない程度に」加わった、非常に聴きやすい仕上げとなっています。どっちのCDもお勧め。さらに、「四万十川」「屋久島」という、日本の自然の「聖地」で録音された作品もあるけれど、これからゆっくり聴こうと思います。
ということで、蒸し暑い夏の夜にぜひ聴いてみてください。CDが回り始めたその時から、あなたの部屋は、誰もいない月夜のビーチという仕掛け。いや、ホントにいいですよ!
by west2723 | 2010-07-29 19:40 | 音楽


<< その時、破壊されたもの 佃の盆踊り >>