佃の盆踊り

東京でお盆と言えば7月13日から15日の間だそうで、僕の実家もそうです。だから家に帰れない時には、部屋でお線香を焚き、こうして僕の住む佃島の盆踊りを見て、父親を見送ります。この踊りは佃の念仏踊りとも呼ばれていて、東京都の無形文化財に指定されているらしい。歌には太鼓の音以外に伴奏が無く、聴いているだけで、ご先祖の霊を見送るにふさわしい、敬虔な気分になってきます。
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銀座方面から佃大橋を渡る頃には、あたりはまだいつもの東京なんだけど、橋を下りると遠くの方から年に一度しか聞けないメロディが聞こえてくる。そしてテレビでもたびたび紹介される佃煮屋の角を曲がると、いきなり江戸時代にタイムスリップしたような異空間が現れる。特に今年は、盂蘭盆入りの前日に亡くなったマウ・ピアイルグ師の魂も、併せてお見送りしてきました。合掌。
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盆踊りは、まず子どもだけの踊りから始まります。この狭い佃島の、どこにこんなに多くの子どもたちがいたのかと最初は驚くけれど、みんな歌を覚えていて、最後には感心させられてしまうという真夏の夕暮れ。飾り付けもシンプルで、「南無阿弥陀仏」と書かれた白い提灯が並ぶだけ。周りには屋台も無いけれど、昔ながらの雑貨屋さんと酒屋さんがちょうどいい具合に開いている。こういうものを見ることができるから、僕はなかなか東京から離れることができないわけです。
by west2723 | 2010-07-15 20:33 | 陸での話


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