しまなみ海道〜その2

クルマを運転している時には、実に多くのことを考える。考えてはいるけれど、運転に集中しているために、すべての考えは断片的で、脈絡がない。場合によってはその時、目に入ったものに反応しながら何かを連想しているだけで、結果的に何も記憶に残らないこともある。逆に、論理を越えた、とても素晴らしいアイデアが浮かぶこともある。
本州と四国を結ぶ高速道路を走りながら、僕が考えていたことはおよそ以下の通りだった。たいしたアイデアは浮かばなかったけど。



今、ひとつの島を通過した。そして次の橋を渡る瞬間には、その島の名前を忘れていた。それほど急いでいるわけでもないのに、クルマの旅というのは、けっこう荒っぽいもんだ。一方で、ひとつひとつの島を慈しむように、まさに今、シーカヤックで瀬戸内海を旅している人たちがいる。
ところでどの島も紅葉がキレイだ。夏は緑が深いんだろうなぁ。

たとえば愛媛県に住む一般ドライバーの人は、年間に何回この道を使うんだろう。この道は生鮮食料品を運ぶには良さそう。しかし、トラックをほとんど見かけないのは日曜日だからかな。急病にかかった人が、本州や四国の大病院に行くにも良さそう。ところでこのあたりはマツダの本場だというのに、マツダのクルマって意外に見かけないもんだ。ニッポン全国、トヨタなのだ。ところでこの道には歩道がある。自転車も通ることができる。次に来る時は自転車でアイランドホッピングだな。

伯方の塩って、ここが本場だったんだ。知らなかった。狭い海峡を渡った。潮の流れとか風の変化とか、かなり複雑であろうことはシロートの僕にもわかる。そしてあのような島陰に、村上水軍が隠れていたりしたんだろうか? そう言えば、このあたりのフェリーってどうなったんだろう? フェリーに乗っている乗客って、なぜかみんなワケありに見える。その点、高速道路のサービスエリアにいるドライバーは、なぜか退屈しているように見える。

最後の海峡を渡って、今治北サービスエリア。愛媛名物『じゃこ天』の屋台だ。じゃこ天だったら、宇和島の『島原かまぼこ』をお勧めします。このサービスエリアには無かったけど。
けっこうゆっくり走りながら、1時間弱で今治まで到着。ETC休日割引1000円のお陰で、いたずらにガソリンを使ってしまった。本州と四国を結ぶとなると、会議の席では大きな橋が必要に思えるかもしれない。しかし、いざ現場に来てみると、想像以上に巨大な建造物になってしまっていた、なんてことは無いんだろうか? 本州と四国という大きな繋がりはともかく、ここにあるひとつひとつの島にとって、この橋は建造物として、いささか大き過ぎるようにも思えた。

帰りは大島と大三島で下りてみた。今、この時期に行われている、日本で最もリスペクトすべきエクスペディション、瀬戸内カヤック横断隊はこのあたりを進んで行ったはずだ。海の近くはとにかく寒いぞ。毎年こんなに寒い時期に、あの人たちはなぜこれほど塩っ辛いツアーをやるのだろう? 
途中、高速道路から見えた砂浜を探してみた。でも、クルマで海に近づこうにもたいていは途中で行き止まりになる。探しているだけで日が暮れてしまいそうだ。やはり、陸から入る道と海から入る道、世界はまったく違うということなのだろうか。ということで、今回はここまで。大山祇神社をお参りして、夜の広島の街に帰ることにした。
by west2723 | 2009-12-07 13:34 | 陸での話


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