風のこととか雲のこととか湿度とか

こうしての〜んびりしていると、東京のオフィスビルにもたまにはいい風が吹いて来たり、月が見えていたりすることがわかる。もちろんこれまでも風や月には気づいていたけど、これまでは気づいても意味の無いものか無視すべきものだったように思う。都市生活にとって、しかもそれがビジネスタイムだったらなおのこと、たとえば風は邪魔なものだった。雨ともなればストレスの元でさえあった。できればプレゼンの前に汗などかきたくはないから、太陽でさえ邪魔に思うことがあった。

つまり都市生活と、そこで繰り広げられる効率的なビジネスは、常に均質な環境を求めている。スーツにシャツにビジネスシューズのコーディネイトを邪魔する湿度や大気の乱れは、すべてが不快なのだ。女性の靴はなぜかヒールが高く、しかも路面が固いので、男性以上に不自由を要求される。自然現象などに邪魔されているわけには行かない。だからこそ彼女たちのコーディネイトは、均質な環境が保証されたオフィスビルのみでしか使えない。ひとたび街に出ると満足な歩行すら難しく、たまに急ぐ場合には、非常に不格好なフォームで走らなくてはならない。

なんてことから少し離れることができた今、これに気づいたことは良かったと思う。何たって、今日の強風がまったく気にならなかったんだからね。風の強い日には、風に合わせてココロの状態をリセットすればいいのだ。台風の日には台風の日なりに仕事の進め方があるのではないか、と思う。自然現象には関係なく、時間だけを根拠に進められるビジネスには、「質」の上でバラツキが生まれるのではないだろうか、と気づく。何たって、ビジネスというのは機械ではなくて、自然の一部である人間が進めるものなんだからね。企画書の質は、きっと天気の影響を受けているはずなのだ。

会社を辞めると決めて、まず初めに気づいたのは、こんなあったり前のことだった。気づいたからこそ、またいつあの世界に戻っても大丈夫だとも言える。一方、あの世界を知らなければ、そこに住む人々のココロの状態がわからなかったはずだ。やはり、体験しなければ何もわからないもんだね。
天の時、地の利、人の和、を行動や勝利の根拠にするならば、天の時と地の利に関しては風にも雲にも天候にも逆らうことはできない。うん。オレもけっこういい感じになってきたじゃん。
by west2723 | 2009-08-31 22:28 | 陸での話


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