こんな夜に……

忌野清志郎さんが亡くなった。やっぱダメだったのかぁ、とは思いながらも、真似しようにもできないあの声と、ホノルルセンチュリーライドで見せてくれた速さはしっかりと脳裏に焼き付いている。
とにかく合掌です。

あの人の凄さは、何をやっても「臭く」ならないところだった。何をやっても常にポップなのだ。
難しいことを歌っても決して説教臭くならなかったし、どんなメイクをしても決して浮かなかったし、自転車に乗っても決して汗臭くならなかった。いつもワクワクしながら、誰でも受け入れる謙虚さと、誰でもついておいでというフトコロの深さを持ち合わせていた。

それまではMTBにしか乗らなかった僕が、ロードバイクもいいなぁ、と思ったのは、清志郎さんのドキュメンタリー「奥の細道」をテレビで見てからだった。そうか、こういう自転車の乗り方もあるのか、こういうダサくないウエアの着こなしもあるのか、と。僕はそれから仲間数人と銀座から新潟までロードバイクで走り、そのようすをレポートしたことをきっかけに自転車のムックを作った。

もちろん清志郎さんにもお会いした。ホノルルでは少し一緒に走ってみた。そして全然ついて行けなかった。清志郎さんは100マイルを6時間30分ほどで走っていたと思う。僕は7時間30分くらい。
かなり先に到着した100マイルの折り返しポイントでは、キモチ良さそうにタバコを吸っていたっけ。

ポップであること。何をするにしても、それを心がけておかないことには何も伝わらない。人はそれぞれ難しいテーマを抱えながら生きているものだけど、それを難しいまま伝えようとしてもメッセージにはならない。そんなことを、清志郎さんを見るたびに思っていたもんです。彼こそまさにオンリー・ワンだった。あの身軽な姿を、立ち居振る舞いを、センスを、絶対に忘れないようにしよう。
by west2723 | 2009-05-04 12:56 | 音楽


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