雑誌『Coyote』5月号 特集「海は学校」

サブタイトルは「いまだ知られざる水の島、ハワイへ」。特集は巻頭からいきなり内野加奈子さんの写真で始まり、以降、「クリムポ〜ハワイに伝わる創世詞」(木版画/名嘉睦稔、訳・構成/内野加奈子)、「初めて海で泳ぐ日」(写真・文/内野加奈子)、「ナイノア・トンプソンが教えてくれた、天群る星の読み方」(写真・文/内野加奈子)、「水族館で海の不思議体験!」(写真・文/内野加奈子)と続きます。それ以降はサーフィンの話で組まれていて、後半のページはどことなく〈パタゴニア〉のカタログのようなオモムキになってしまうけど、読み物としては「さすが」なできばえです。

少なくとも巻頭の内野さん大会、特に「クリムポ」の14ページと、続く解説はレイアウトが粗っぽいながらも圧巻。そうか、内野さんはこれからこっちにも向かうのかな、なんて、勝手にワクワクしてしまいました。そして特集の終盤には佐久間洋之介さんが海小屋と共に登場するという、とても見逃すことのできない内容です。

僕はかつて、この雑誌に掲載される著作物の集め方や扱われ方について、かなり不快な思いをさせられたことがある。だからこれまで、この雑誌を決して人には勧めたことはなかったのだ。しかし、ここに登場するビジュアル、写真、文章は、そんな「出版界の事情」などとは無縁の、純粋な動機から作られているに違いない。この内容を前に、あまりケチなことを言うのはやめよう、ということで、他の出版社からも、このような雑誌が数多く作られることを願いながら紹介しておきます。
by west2723 | 2009-04-14 04:50 | 雑誌作り


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