ホクレア号、世界一周のイントロ

最近はすっかりご無沙汰していた〈ホクレア〉情報ですが、この2月、日本航海に加わった日本人スタッフもちょくちょくハワイに顔を出しているようです。2月の末に予定されていた若手中心による訓練航海も、ハワイの南の海域が荒れているということで、出港は延期に次ぐ延期。何となく、2007年の1月を思い出します。人はいろいろ変わるけど、〈ホクレア〉だけは何も変わらないってわけです。

http://www.hokuleawwv.org/about-voyage/worldwide-voyage

ブルース・ブランケンフェルド氏の話によると「3月8日(日本時間の9日)には出港できるだろう」とのことでした。なお、懐かしのトラッキングマップはこちら。この「公式」サイトはアップデートが速く、現在はナイノア・トンプソン氏による「航海の意義」や「航法」についての解説などなどの 動画がUPされています。日々ノートPCに向かうキャシーさんの姿が眼に浮かびますね。

「今回は世界一周の初めの一歩だから」ということで、日本航海で頑張った日本人スタッフも何人か招待を受けているようです。乗るのは復路になるとのこと。軍関係の施設しかないパルミラ環礁までは復路のクルーを乗せたチャーター機が出るというから、この航海にはけっこう予算がついているのかもしれない。ただし日本航海からすでに2年。今では新たな生活をスタートさせている日本人のサポーターたちにとって、いろいろな仕事をキャンセルしながら再び〈ホクレア〉に関わるのは、かなりハードルが高いんじゃないかな、と思う。

ナイノア、ブルース、チャド、ショーティといったナビゲーター以降、若いナビゲーターがなかなか育たない理由は、たとえ訓練航海とは言え、〈ホクレア〉に関わると当然何ヶ月も仕事ができなくなるからで、同様の話をハワイではいろいろな人から聞いたものです。だったらいっそのこと、ハワイの伝統航海士をやカヌーのクルーを公務員にしてくれないかな、と思う。であればみんな心おきなく訓練に加わることができ、次代のクルーをたくさん育てながら、この貴重な文化を守ることができる。これは日本の海のライフガードが公務員であるべきだ、という話とまったく同じ理屈。ただし伝統航海術の海上でのカラダを張った試験は、本から得られる知識とはまったく別モノだろうけどね。

今回の航海を終えたら、〈ホクレア〉は再び陸揚げされ、1年間のメンテナンス期間に入り、その後はいよいよ世界一周航海というプランのようです。もちろん予定は未定で、日本航海だって「やる」と言ってから10年近くかかりました。気長に見守りましょう。
by west2723 | 2009-03-10 03:08 | ホクレア


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